酔って幸せなのは脳だけ"断酒77日目"
仕事の帰りがいつも遅い為
終電近くの電車に乗る事が多い。
場所柄のせいか駅のホームには
必ず酔い潰れている人がいる。
うずくまって介抱されている人。
眠りこくって駅員に肩を揺らされている人。
千鳥足でそこらに吐き散らしている人。
毎日飽きないくらい見かける。
自分が同じ時間をループしているんじゃないかと錯覚しそうになる。
好きでそうなっているのか知らないが
その酔っ払い達は必ず誰かに迷惑をかけている。
ストレスを発散するのは勝手。
人にストレスを与えるのは等価交換の原則に基づいての事なのだろうか。
そんな訳がない。
酔っ払っている時間は
羞恥心を捨てているのでしょう。
いや感じていないだけでしょう。
冷ややかなる羨望の眼差しに。
酒に理性を抜かれた
酒に囚われた操り人形。
滑稽に踊らされて歩む
その先は幸せへの近道なのか。
身体の自由を奪われ
周囲を遮断し何も感じない
自分だけが楽しい世界。
夢のような時間から醒めたら
青い鳥を探してみてはいかがでしょうか。